天然が安全で一番いい?

そもそも「天然=安全」だと言われる理由はどこにあるものなのでしょうか。天然を厳密な定義で示すのは難しい面がありますが、一般的な感覚で言えば人工的なものを一切使用していない...ということになるかと思います。化学物質を利用していない、無添加であるといったことが天然の良さを引き立てている訳ですが、天然であることそのものの良さにはあまり目を向けている方はいないような気もします。

 

結論から言ってしまうと「天然=安全」な訳では絶対にありません。ご承知の通り、自然の植物であっても安全な植物と危険な植物が存在します。触れるだけでアレルギー反応を起こすものや、口に入れると死に至るものまであるのが自然の怖さでもあります。

 

またその生育環境によっては、人間が認知しないレベルの毒素や何らかの有害物質が摂りこまれている可能性もあり、特にサプリメントではそういった何が混ざっているか分からないものを大量に圧縮精製し固めている訳ですから、そういった意味では危険度は高いとも考えられるのです。身近なところで言えばスーパーで買う野菜にしてみても、農薬などの科学物質が使われているものが殆どです。

 

私達の身の回りには、日頃から無意識に使っているものであっても、人工的な工夫によって安全性が守られたり、安定性を高めたりしているものが豊富に溢れているのです。だからと言って、人工的なものの方が安全だと言っている訳でもありません。

 

人工的なものが身体に蓄積されていくことで有毒になるものは沢山存在しますし、人工的なものを使用する理由事態、質より量を得るためだったり、経済的な理由もあってこそだろうと思います。サプリメントで言えば、正に高質なものを大量に安く製造し売るために、人工的な工夫が施されているものが殆どと言えるでしょう。

 

一方、体に全く無害かつ自然に任せて作り出すというのは多大な労力とコストがかかります。現実的にそうしたものを作り出すこと自体難しく、作れたとしても多くの人の手に届くものではなくなってしまうでしょう。そういった視点から考えてみても、必ずしも天然のものが良いとはならないような気がするのです。